免許を買おう 第一談   投稿時最終更新 2001/7/12 フレームありページへ
 免許証、一発試験で買いませう!!
   最終更新 2005/7/5  本家SLNのページへ


(注) 本文中に出てくる”光明池自動車教習所”の”二輪特別講習”は廃止になったようです。(2005/6/24 当ページ読者様より確認)
代わりとして、加美自動車教習所で練習ができるようですので、一発試験を受けたい方は問い合わせてみてください。
http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Circuit/7267/index2.html
なお、このページは基本的に私の日記なので、本文はそのままにしておきます。


 2001年6月某日、ちょっとあいた時間を使って”普通二輪小型限定”通称”小型二輪”の免許を取ることにした。わざわざ125ccのために教習所に通うのももったいないと思い、ここは一発試験(正式には飛び込み試験という)を受けることとする。
 すでに私はCB50を愛車としているため、試験車である”CB125T”に乗ることにはほとんど抵抗はなく、そのまま試験を受けてもよかったのだが、かれこれ普通免許を取得してから6年くらい経っているため、”安全確認等”の”試験場専用モード”をすっかり忘れてしまっている可能性がある。ここで、受験の下調べのためにネットを調べているうちに”二輪特別講習”というのがあることを発見する。これは、いうなれば飛び込み試験者用の受験前講習で、破格の値段で(気分的に)、しかも1時間単位で受講できるという嬉しいシステムである。コースは小型限定・中型・大型がある。1時間あたり4250円也(均一)。
 特別講習は、普通の自動車教習所で行われているが、そのような講習がないところもあるので事前に確認が必要である。私は大阪の”光明池自動車教習所”へ問い合わせてみた。できるだけ早くということを告げると、”翌日の17:00なら空いている”とのことなので翌日、長袖・長ズボン・グローブ・フルフェイスヘルメット持参で受講しに行った。

・二輪特別講習 光明池自動車教習所  (注)光明池試験場とは全然場所が違うので事前に要チェック
 はじめに支払いを済ませて、受講開始17時までコースを走っているCB400を眺める。教官(若い)の走りはキレがいい。見ていて飽きない。眺めているうちに時間がきたので待合室へ行く。実は125ccに乗るのは初めてであるということを教官へ告げて、長袖・肘&膝プロテクト・ゼッケンをつける。(ゼッケンの裏表を間違えてるよと言われた。これでも緊張しているのだ。しかしよく見ると前後ろが逆だった。)その間、二輪車の経験を訪ねられたので、”過去に220ccのトライアルに乗ったことがあり、今はCB50に乗っている”ことを告げる。”それではシフトなんかは大丈夫だね”と念を押された。まさかシフト逆じゃないよね。

 講習は、飛び込み試験を受けるためのものであり、最初は発進の仕方から始まった。後方確認は車と同じだが、フロントブレーキを握って車体を起こし、左足でサイドスタンドを蹴り上げるなんてことは今までやったことがなく、一瞬手間取る。会話中の”トライアル経験談”が利いたのか、エンジンをかけると教官の乗るCB400についてきてくださいと指示があり、コース外周をついて回る。初めてのCB125T、ツインなのでピックアップがすこぶる良い(CB50と比べて)。しかしクラッチが遠い。手が小さいのでクラッチミートを探りながら発進。走り出した瞬間、さすがに125ccトルクが全然違う。笑ってしまった。何の苦もなく出だしは好調。思ったより軽い。私の後ろには別の人(教習を受けているCB400の女の子)が付いて回っている。2周ほど回ったところで、8の字に入っていった。これも何の苦もなくクルクル回る。途中、教官が女の子の方へ別の指示を出しに行く間、ずっとクルクル。CB50と比べて座った感じがどっしりしているせいもあり、最初は少しふらついていたが、そのうちコントロールが利くようになる。8の字は、クロス部分手前でスロットルを開けるのが楽しい。50ccでは体感できないトルクを使って傾いた車体を起こす感じが気持ちよい。調子に乗ってさらにクルクル。10周以上周り(速度を変えていろいろ遊ぶ)、いい加減目が回ってきた頃に教官が戻ってきた。”ずいぶん乗れているねぇ。次はなにをしますか?”と聞かれたので、”一本橋”と答える。

 一本橋は、125ccでは5秒以上で渡らなくてはならない。不足分は1秒単位(0.1秒でも単位は1秒で減点)で5点の減点。橋の前には停止線があり、安全確認をした上で初挑戦。結果は9秒くらい。”さすがトライアル経験者”と言われたが、そんなにトライアルうまくないんだよね。せいぜい階段登り降り程度なんだけどな。しかも乗ったのは2年くらい前だし。
一本橋と左折・クランクがセットになって6周くらい回る。最後の1本は何秒持つか挑戦して、13秒近くまでいったが、後輪が最後で脱輪。トホホ。すかさず教官に”無理しないで5秒で行ったらいいよ。脱輪したら試験中止になるよ”といわれる。ごもっともである。
 一本橋の次は、坂道発進をリクエスト。手慣れたものである。斜度20度近いガレ場の林道で、エンジン焼けかけて回らないCB50を発進させることを考えると楽すぎる。”降りはローで、エンブレで降りてください”との指示。この坂道の前には踏切があり、これもセットで4回程度回る。
 ”時間も少なくなってきたので最後になにをしたいですか?”と言われ、”急制動”と答える。125ccでは時速30Km/h(3速)で進入し、一番手前のポールの手前でストップ。このとき車輪がロックしてはいけない。これも日頃、林道脇から飛び出てくる軽トラを想像しながら(どこを走ってんだか)フルブレーキ。ポールまでは2メートルほど余った。しかし、”シフトダウンしなくていいよ”と指示される。どうやらクラッチをつないだままのエンブレで、前・後輪のブレーキをメインにかければ良いようだ。普段なら急制動開始と同時にシフトダウン+エンブレを行っているため、どうしても制動時にやってしまうクセが付いてしまっている。これは困った。緊急ブレーキ時のクセを正すのが一番難しかった。どうしてもシフトダウンしてしまう。しかし、3度目くらいで手足ブレーキに集中することでなんとかクリア。すべてポール手前でストップ。

 講習が終わり、二輪待合室へ戻った。プロテクトを戻し、ゼッケンを返す。結果は良好のようだ。”交通法規をしっかり守ってがんばってください”と言われ、”うちの事務の女の子は試験一回で通ったよ”と聞いた。ご立派である。私もがんばって一回で合格しよう。と思った。(貧乏人には1度しか試験が受けられないのだ。トホホ)
 特別講習は、非常に有意義であった。久しぶりに良いこと(目的)にお金を使った気がして嬉しくなってしまった。ありがとう教官!!。



光明池運転免許試験場

 さてここからが本番である。上記の特別講習が終わった後、翌日手続きを進めるために確認の電話を入れる。”普通二輪小型限定の試験は朝受け付けています。試験はその日にできます”と、確かに聞いた。しかし、行ってみればその日は予約だけ。早朝から延々並んでその日は予約だけ。”キーッ!うそつき〜!!”と心の中で叫びつつ手続きの印紙3300円也を支払い、諸手続を済ませ、免許用の写真を地下のインスタント撮影機にて撮影。2枚で700円也。ピントが甘く、現像もいい加減な感じに仕上がっていた。たぶん長い間現像液を変えていないか温度管理がいい加減なのだろう。地下の売店で、試験コース図(小型二輪用)350円也を購入。試験当日までに3パターンのコースを覚えなくてはいけない。

 3日後、いよいよ試験である。試験開始前に”本日のコース”を見に行く。本日は1コースのようだ。12:00〜12:40までコースが開放されるので、覚えた1コースを歩いて確認する。私の前を歩いている人は、レーシングブーツを履いていたのでかなり走っている人だと思った。たぶん中・大型免許の人だろう。そのほかの人は普通の格好だ。
 受付は12:30に、試験車両借用代金支払い窓口前に来てくださいと前回指示があったので並ぶ。45分から窓口が開くはずが、35分くらいに開いたので、借用代金1100円也を払う。払い終わると二輪受験者待合室へ入る。えらく冷房のきいている部屋でちょっと寒い。寒いと言うより外気との温度差がありすぎるのでそう感じるのかもしれない。外は炎天下である。およそ気温33度。
 受験前に説明があり、今日は大型から試験を開始するようだ。と、言うことは20人くらい私は待たなければならないのか...。試験についてのビデオ(約20分)を見た。
 最初の受験者はVFR750に乗り、結構うまくこなしていた。途中で止まることなく最後まで帰ってきたのでたぶん合格だろう。その後2人大型を受けたが、軒並みアウトである。一人は途中で点数不足、もう一人は一本橋脱輪。”さいなら。またこんどね”とでも言われたのか、肩を落として去っていった。お次は中型。これが一番人数が多くて18人くらいいた。高校生風の4人連れ、大学生風の2人連れ、etc... これがおもしろいように落とされていく。というより明らかに皆様練習不足である。クラッチ付きのバイクにほとんど乗ったことがないのだろうか、えらくガッコンガッコンした走りっぷりだった。最初のスラロームは8秒以下でクリアなのだがどう見てもみんな10秒以上かかっている。まずここで10〜20点の減点があり、次の一本橋も7秒以上でクリアなのだが、中には4秒と言う人もいて、見ているこっちが激しく緊張してきた。緊張しているとおなかがすいてきたので、地下食堂で”ざるそば”を食べる。500円也。ウズラの卵がなかなか割れずに、麺つゆの中に殻を1カケトッピングしてしまう。うーんカルシウム...なんのこっちゃ。
 素早くそばを平らげて待合室へ戻ると、あら不思議。人数が一気に減っている。そうか、みんな残念でしたと言われたのね。よそのHPで、”光明池は門真より甘い。和歌山はもっと厳しく、住民票を移してまでここに受けに来る人がいる”と見て安心していたのだが、みんな落とされているので内心”あぁ、どうせ一発では無理か〜”とつぶやいてしまった。
 中型最後の一人と少し話をすると、彼は2度目だそうだ。”がんばって”と励まし、彼はスタートした。しかし途中で試験中止。あぁ厳しい。いよいよ私の番だ。と思って、試験官のいるちょっと高い場所にある受付へ、普通免許を提示すると、あなたは2番目です。**さんはいますか? と尋ねられる。 **さんはすぐそばにいたので受付へ行き、別の試験官がCB400SFを片づけてCB125Tを出してきた。試験官がエンジンをかけてみるとかなりアイドリングが低い。こんなんでええの? と思っているとエンジンストップ。(エンスト) 内心ドキドキしながら最初の試験者が出発。**さんである。 次までにエンジン暖めておいてちょうだいと思っていると、**さんがむちゃくちゃなコースをガッコンガッコン言わせながら走り、一本橋をいきなり脱輪。っておいっ!! もうちょっと走ってくれよ!! あっけなく”はい、そこ一周して戻ってきてください”と、目の前にいるCB125T搭載無線機が空しくしゃべった。エンジンかかっていた時間はせいぜい3分。ほとんどアイドリング。

 いよいよ私の番だ。
 まず、試験官に軽く一礼をし、バイク左側で後方確認。次に両手でハンドルを握り、Fブレーキをかけて左足でサイドスタンドを上げてさらに後方確認後乗車。乗車すると速やかにサイドミラーをあわせ、キーをON。**さんは停車したときギアがローに入りっぱなしだったので、乗車後、速やかにニュートラルへ入れようと...あれっ、シフトレバーの下に靴が入らない!! 一瞬焦った。靴先がちょっと分厚い靴だったので入りにくかったようだ。あわてずにエンジンスタート。ウインカーを右に出し、発進の合図。左右後方確認後に発進。
 最初、スラロームと一本橋の外周を慣らし運転で1周。およそ100メートル区間は採点されない。みんなここではほとんどの人がただガッコンガッコン言わせて走るだけだった。慣らし運転だから落ち着いてパーシャル(加・減速をしないで一定速度で走ること)・F/Rブレーキ・スロットルレスポンス・クラッチ等の感覚をつかむ。特別講習で乗ったCB125Tと大差ないようだ。
 小さな外周を走り終えると、いよいよ本番開始である。キーボックスの横に付いたミニスピーカーから”続けてください”の指示を待ち、開始する。最初はスラロームの横をすり抜け(小型ではスラロームはない)一本橋からである。
 一本橋の手前で一旦停止。後方確認後、ローで渡る。まぁ8秒くらいかな。あまり遅く渡っても点数は加算されないのでここはあっさり渡ってしまおう。次はクランクだ。

 光明池の試験場は、発車位置からすぐにUターンをしなければならない。ウデのない人はまずここで激しくガッコンガッコンいわせていた。試験官はこれを見ているようだ。(課題ではないが厳しい採点が待っている。一説によればここでふるいにかけているそうだ)

 クランクは先に走った慣らし運転の途中から入る。ウインカーを出し、左折なので巻き込み確認をする。クランクを出た後、左折し、もう一度左折でS字クランクへ入る。これも難なくクリア。再度、同じコースへ戻り、次は外周へ。

 左折して外周へ出る前に一旦停止。左右後方確認後、発進。コーナー部分に障害物が置いてあるのですぐに右車線へ移行するため右へウインカーを出す。後方確認。車線変更。コース1ではすぐに右折しなければならないのだが、15メートルほどの区間はキープレフトしなければならない。さらに後方確認後、車線右側へ寄って後方確認、右折。そのまま直進し、信号。運良く信号は赤。しばらくストップ。ここで頭の中を整理できた。 信号が変わり、左右後方巻き込み確認後、左折。一旦停止してまた左折。再度同じ信号機のところへ戻るのでさらに左折。運がいいのかここでも信号は赤。今度は右折だ。右折後は2車線で、次も右折なので右側の車線を走る。一旦停止。ここは見通しの悪い一旦停止箇所なので、左右後方確認後発進するが、すぐに止まって再度確認。右折。すぐに左折して踏切へ。

 踏切は、左右後方確認(音も)と遮断機のシグナルが動作していないことも確認が必要である。ここも難なくクリア。次は坂道発進。

 先の踏切のすぐ横に坂道がある。ここも結構小回りでUターンが必要なので注意する。坂道途中に停止するプレートがあるはずだが見あたらなかった。適当なところで停止し、左右後方確認後発進。坂を越えたところからエンブレを使い、右へウインカーを出しておいて車線の右側へ。坂の下で一旦停止。これも難なくクリア。次は右折。

 右折後すぐ外周へ出るため左へウインカーを出す。一旦停止、安全確認後、外周コースへ出るが、すぐに障害物をよけなくてはならない。よけた後は速やかに左車線へ戻る。安全確認を忘れないようにする。そのまま外周を走り続け(要所での安全確認を忘れずに行う)急制動のコースへ入る。ここも左へウインカーを出し、巻き込み確認をする。

 急制動は特別講習を思い出し、シフトダウンしないようにブレーキ。ポールの約1メーター手前でスムーズに停止。その後安全確認を行い、発着点まで戻る。試験中、車載無線機は無口のままだった。

 停止場所へ停止し、後方確認後エンジンストップ。再度確認後下車。サイドスタンドを出して停車する。以上で試験は終了。 おっ! もしかしてOKなのか????? なんも言われんかったし!!! 試験官のいる小高い監視場所まで上り、”ヘルメットを脱いでください。マナーです”とつっこまれた。”すいません”などと言いながら、次の言葉を待つ。

試験官 試験を受けるのは今回が初めてですか?
私    はい
試験官 おめでとうございます。ほぼ合格です。
私    ほぼ??? どういうことですか?????
試験官 100点じゃないけど、良くできました。初めての試験なので、
      少し検討します。
私    はぁ。
試験官 まぁ合格したと思って間違いないから、下で待ってて。
私    ありがとうございました。
     (内心では、”ギャッハッハッ〜!! 一発で受かっちまったってか” と笑いをかみ殺しながら、
     ”カモン!はなまるボックス!!と言ってピルエットをかましたいくらいうれしかったのだ”)

 結局合格である。もったいぶった言い方は身についた言い方なのだろう。”ほぼ”という言葉と、”100点じゃないけどね”という言葉にはビクッとした。もっと優しい言葉を使うとあなたを100点にしてあげよう。”技能試験受験のしおり 24ページ 第5章 むすび” には、”試験終了後、合格、不合格にかかわらず試験官がワンポイントアドバイスを致しますが、特に、不合格になられた方は、次回の受験の参考にして、必ず合格するように頑張ってください。” とあるが、な〜〜んも言われなかった。なんで??

 そういえば、レーシングブーツを履いた人のグローブはDIY店の豚皮の手袋だった。いかにも”ワシ走ってます”というような感じの人だったけど、スラローム遅かったし不合格。うーん、わからん。

 その後、受付前で”二輪免許取得時講習”3時間12300円也を受けなくてはならないと言われる。思わぬ出費である。再三、”これは任意か強制か”と聞くが、曖昧な答えしか返ってこなかった。どっちやねん!!(関西風に)
 結局強制であることが判明し、これも予約が必要とのことなので、受講会場の近いほうの(高石自動車学校と関目ドライビングスクールがある)高石に予約を入れる。と、前日までに入金してくれと言われる。下見の代わりに高石市までショートツーリング。炎天下の中、ダンプが脇をかっ飛ばし、大型トラックが脇をかっ飛ばし、恐ろしい道だった。(湾岸線の下。もう通らない。怖すぎる) わざわざ高石まで行ったのに、手続きは入金と簡単な説明だけ。”だったら当日清算でいいじゃないか!コノヤロ!! ドン(机をたたく音)”と言いたかったけど話がややこしくなるので言わないでおこう。受講日は6日後だそうだ。えらく手間がかかるものだなぁ。2001年7月5日、暑い熱い初夏の日のことであった。

 最後の難関?(金銭的に)、講習が終われば、いよいよ免許の交付が待っている。やでうでしや...
と言うわけで、ただいまバイクを探しています。格安で恵んでください。
 できればHONDA CB125TもしくはCBX125カスタムがいいなぁ。(CBX125Fを取得済み)


7/11 免許発行の日

 今日は免許取得時講習。場所は高石自動車学校。受講したのはどうやら私だけのようだ。講習は午前9時から3時間である。最初の2時間はシミュレーターに乗って危険回避をしたり、事故についてのディスカッションの予定である。
 まずはディスカッション。最初は世間話から始まり....世間話で終わってしまった。なんじゃそりゃぁ〜!!! 講習のおっちゃん(とても教官という感じがしない。以下”おっちゃん”と記す)と、ひたすらバイクの話をする。途中、話のタネにシミュレーターに乗る。なんか間違ってないかい??? 対向車線に止まっているトラックの陰から悪ガキが(失礼、子供嫌いなもので)飛び出てきたり、 右折時の衝突をプログラムされている”三菱製のマシーン”と戯れる。むなしい。これで12300円は高すぎる。大阪はぼったくり禁止条例があるのだから訴えようかと思ったが、話がややこしくなるのでやめておこう。
 3時間目は、実車に乗って自由走行ができる。前の2時間が不発に終わったため、ここで一気に取り返すぞ、と、思っていたが、これも不発だ〜!! まずおっちゃんが車庫から出してきたCB400SFは、バッテリー上がりでエンジンかからず。私の乗るCB125Tは、コケまくっていてタンクベコベコ。まぁ気にせずに乗るかぁ なぁんて思っているとエンスト。泣きたくなった。 そうこうしているうちに、別のCB400に乗って、”後、ついてきて”といわれたので、いざ発車。おぉ!!! フレームが曲がっとる!!!! 私のCB50Sも曲がっているのだが、ここまでひどくない。前にまっすぐ進まない。困った。 さらに、エンジン音が変だ。バキバキいっている。しかも排気音よりデカイ!! おそらくタペットがIn・Exともに3mmほど空いているか、片肺のロッカーアームがとれかけている。さらに、加・減速時にフレームがいやな音で”ミシッミシシッ”と音を立てる。終わるまで折れないでくれよ、頼むから。

 教習所の中を2周ほどクルクル回った後、自由走行となった。”スラロームも波状路も行ってよし”と言われたので、スラロームを攻めることにする。気合いを入れての1回目は忘れもしない6.3秒。まぁ125ccだから軽いし、誰でも出せるタイムか、と思い込んでスラロームの鬼になることにした。エンジンバキバキ絶不調。おぉぉっ、頼むからまっすぐ走ってくれよぉ、と願いつつ15回はスラってしまった。で、最高記録は5.8秒。普通二輪免許買えばよかったかなと、ちょっと後悔。 ここの教習所のコースでは、スラロームの直後、一本橋がある。ほんとに直後で、勢いつけてスラロームからでてくると、急制動が必要になる。一本橋も数度通過。最高記録14秒。無用だ。そのあとおっちゃんの指示で波状路へ入る。一回目、4.9秒。タイムよりフレームが気になってそれどころではない。ミシミシバキバキあぁやめて〜!! で、2回目6秒でクリア。さらにスラロームへ戻りタイムアタックを続けた。
 ある意味、この講習が一番怖かった。フレーム折れてコケた後から大型車の教習者に轢かれたら、さぞかし痛いだろうなぁと思った。そんなこんなで講習も無事終わり、終了証書を受け取っていざ光明池へ!!

 はっきり言わせてもらうが、取得時講習は、普通免許取って普通に運転できる人には必要ないと思うし、高すぎる。希望落札価格は6000円ってところか。日本全国で涙をのんで受講したオカネに恵まれない人たちがかわいそうだ。(初めての免許取得の時は必要だろうが...)

 光明池へ行く途中、不覚にも迷ってしまった。地図を持ってくるのを忘れてしまったので確認できない。(人に聞くのは最終手段。すぐ聞くとおもしろくない。人生はゲームである?) しかし、妙なカンにとらわれて変なところで曲がったのがいけなかったらしく、標識のとおり行くとあっさり試験場へ着いた。諸手続を済ませて交付完了。光明池での所要時間2時間半。待ち時間に食べたカレーうどんの味は”高い&まずい”の2点責めだった。写真撮影の時、髪を整えようとした瞬間撮られたので前髪があっちゃ向いてほいである。トホホ。

教訓1 50ccマニュアルミッションに乗っている人には、小型二輪免許購入はラクである。
教訓2 しかし、さりとて一応国家試験であるので気を抜いてはダメである。
教訓3 ムダなお金を払いたくなければ(複数回の試験不合格)一度特別講習をうけるべし。
教訓4 試験場では必ず緊張するので、だれかとっつかまえて話をするべし。
教訓5 試験官は警察官なのだが、愛想良く礼儀正しくすべし。(普段そうでない人も)
教訓6 免許取得時講習で高石に行く人は、ベコベコタンクのCB125Tに気をつけろ!!
教訓7 シミュレーターでは、人を轢いてあげると教官が喜ぶ。んなアホな!!
教訓8 飛び込み試験は以外と日数がかかる。日程に気をつけるべし。
教訓9 大阪での取得時講習のディスカッションは、つい雑談になってしまうので気をつけるべし。
教訓10 光明池試験場の地下食堂で食事をするべからず。向かいのコンビニへ行くべし。


 そういえばおっちゃんに、”このバイクおかしいで”と言ったところ、”もうすぐ買い換えるから大丈夫”と言っていた。 ”な・に・が・大丈夫なのだ!コノヤロ! ドン!(地面を蹴る音)” とは言えないところが小市民なのだが、しかし捨てるくらいなら私がいただこう。絶対走行距離短いし、タイヤだけでも使えるのに... たぶん教習中に誰かがエンジンをブチ回して壊したのだろう。かわいそうに。

第二談へ続く...



このページを見て一発試験を受けようと思った方、がんばってください。早く免許が買えるようになることを草葉の陰よりお祈りしています。

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