ツーリングメモ 和歌山編   最終更新 2001年5月
  和歌山行ったら寿司食いねぇ... 因縁のツーリング...



1997 和歌山市内の寿司屋(やすき寿司)
 これはいわく付きのツーリングになってしまった。この話には前があり、まずそこから書くことにする。

1997年のまだ寒い頃、神戸から遊びに来た友人と”ぶらり和歌山寿司くいねぇ電車の旅”を敢行。
 電車で和歌山へ行ったのはこの時が始めてで、地図も持たずに”和歌山港”まで行けばうまい寿司屋があるに違いない。と思い和歌山駅を通り過ぎて港へ到着。なーーーんもない。そこはただのフェリー乗り場だった。そうだ!タクの運ちゃんに聞けば知っているかもと、近くに止まっていたタクシーへ乗り込み”昼から開いていて地元の人しか行かないうまい寿司屋まで”と注文。運ちゃんがちょっと考えて、”やすき寿司”なら開いているというので、そこへ行ってもらうようお願いする。
 そのころは金持ちだったのか、店には特上で3000円のところを せっかく和歌山まで来たのだからといって500円プラスでスペシャル特上にしてもらう。すると今まで見たことない寿司まで出てきてウルトラスペシャルな旨さ。これはすごい。一度でファンになった。しかし高額のためしばらくはこれないだろう。
 食事後、店の兄さんに”寿司を食うためだけに和歌山へ来た”というとえらくびっくりしていた。帰りに和歌山城まで送ってくれた。ありがとう兄さん。
というわけで和歌山城を物色し、そのまま帰路に就く。と、ここで終わればすごくおいしい旅で終われていたのだ。悲劇は2度目に訪れた。

ここから悲劇の本編...
 1998年某月 大学の授業が昼過ぎに終わり、友人と二人(どちらもスクーター)でR310の峠まで遊びに行く。(別にタイヤを故意に削りにいっているわけではない。ただのお気軽ツーリング)そのまま橋本まで抜け、R24へ突き当たる。ここで左へ曲がればそのまま帰路。右に曲がれば和歌山。信号待ちでどちらへ行くか相談する。”和歌山はうまい寿司が食える”との一言であっさり右へ曲がる。ここから血塗られたツーリングが始まった。
 夕方4時頃、例の”やすき寿司”を迷いながらも発見。早速”特上寿司3000円也”を注文し、舌鼓を打ちまくる。やはりうまい。あぁ幸せ...
 うまい寿司に満足して、帰路に就く。ここまでは良かった。非常に良かった... 悲劇はその直後、寿司屋から2つ目の信号で起こった。なんと赤信号でノーブレーキのスープラが突っ込んできた。”あっ!!!”と思った瞬間スープラの左ドテッ腹にバイクがめり込み、私はスローモーションで地面へたたきつけられた。
 あぁぁぁぁ!!なんてこった。天国から地獄とはこういうことか。グフッ。止まりかけた頭で体が動くかどうかセルフチェクする。どうやら四肢の脱落はないようだ。とりあえず意志に対してのレスポンスはある。ところが左脇腹が非常に痛い。衝突の際、左手が脇腹を直撃したらしく、ひどく痛む。ひょっとして内出血しているかもと思い、横向けに着地した状態のまま救急車を待つことにする。あぁ、なんてこった。病院へ到着後、検査で血尿が発覚(自分でも驚いたほど赤黒い)。
どうやら腎臓にキズが入ったらしい。その後友人は私の両親に連絡をしてくれたり、なにかと面倒をかけてしまった。非常に申し訳ない...
 事故から約4時間後、両親が到着。岡山からカッとばして来てくれた。心配かけてすんません。こうして2度目の”寿司くいねぇ”の旅はあっけなく私の事故で終わった。結局2日間入院し、その後は岡山で養生することとなる。
 入院中、父親が”点滴だけでもクソはでる”等の超御下品ネタで笑わしてくるのは勘弁してほしかった。こっちは少し動くだけで激痛が走るのに。それと、息子をほったらかしで”黒潮市場”に夫婦で遊びに行くなよ!! しょうもないオヤジギャグのせいで、帰りの車の中でも私は激痛と戦い続けた。まさに悲劇である。
 あれ以来”やすき寿司”へは行っていないが、また行きたいなぁ。(全く懲りていない)

追記
 事故った時のスクーターはYAMAHA。後日事故車を見るが、無惨にもフロントフォークとフレームが分離していた。良く生きていたもんだと思うほどの大破ぶり。その後、慰謝料と保険金でSUZUKIレッツUを購入。



高野山 竜神スカイライン(護摩談山)
 CB50を乗り出して2度行った。一度目は日曜日に行ったためR370とR480はひどい渋滞で、ほとんどオーバーヒートに近い状態で高野山まで登った。大きいバイクもたくさんいたが、とてもつらそうだ。かわいそうに。
 高野山はかれこれスクーター等で10回近くは遊びに行っている。一度夜の”奥の院”へ三人でランタン片手に入っていった。めちゃくちゃ怖かったし、帰り道を間違えてとんでもないところへ出てしまったことがある。みなさん夜は入らぬよう...
 高野山から龍神へ抜ける”龍神スカイライン”がある。一度護摩談山へ行きたかったので、恐る恐るゲートへ行くと”原付100円”と書いてあるので100円払ってゲートをくぐる。100円払うときに”ホントにそれ原付か??”とおじさんにしつこく聞かれた。はなはだ長いバイクになっているのだ。キャリアのせいで...
 龍神スカイラインは”ツーリングマップル”にも紹介されている有名なコースだ。アップダウンとワインディングに富んでいて、これまたCB50泣かせのコース。スカイラインはかれこれ2度行ったが、なぜかハーレーグループが多い。なぜだろう。しかもえらく派手な。
 護摩談山まではかなり急なアップダウンを繰り返す。1回目の時に、護摩談山へ登ってみた。駐車場から600mくらい?(良く覚えていない)登ったところが山頂。木が生い茂っていて何も見えない。すぐに引き返して売店で土産を買い、そのまま帰路に就く。帰りがけにスカイラインより外れ、野迫川村へ入っていく。県道733と53の脇には赤松の林があり、”国産松茸”が生えている。道から山へ入っていけないようにロープが張ってある。どうやら無断で入っていくと本当に撃ち殺されるらしい。(噂ではない)おそるべし...
 2度目は、護摩談山から高野山よりのR371へ下っていく。実はこの辺りでキャンプを張ろうと思い、下調べのために来たのだ。ちょうど花園村というところへ”金剛緑地広場キャンプ場”とあったので行ってみる。残念、ロケーションが良すぎる。(オートキャンパーにとって)半分オートキャンプ場だった。広場と公園を求めていたのだが... ここはあきらめて、R480まで戻り、高野山界隈で食事を取り、帰る。



2000年7月 熊野速玉大社 熊野本宮大社
 ふらっと出かけて、良くここまで行く。かなりロングツーリングだが、R169の景色の良さに惹かれて来てしまう。たまにはR168で十津川も通過するが、R169の方が車が少なく快適である。かれこれもう4・5回は行っている。しかし、那智の滝にはまだ一度も行っていない。湾岸線が単調だが気持ちよい。

 1999年の夏、またふらっと出かけて、R169を走っていると”池原貯水池”というのがあった。とても大きなダムのほとりで、小休止。展示館らしき建物の中で、ダムの説明を見ながらつくづくデカイなぁと感慨にふける。ちっぽけな人間が、地図を物理的に書き換えるような事していいんかえ?と思いながら見学。休憩の後、駐車場へ戻ると250ccバイクライダーがCB50を見て、”こんな所にバイクがほってある(捨ててある)のかと思った”なんて言うものだから、”ちゃうちゃう”、と言い返す。どうもデカいウインカーと朽ち果て具合を見て不法廃棄バイクと勘違いしたらしい。250ccライダーは大阪の堺を出発し、潮岬を回りこれから帰るとこらしい。”えらく燃費の悪いバイクで12km/Lくらいしか走らんし、15000rpmで回さんと坂登らへん”と嘆いているところに、”CBは無給油で400km以上走れるし、リッター55kmは余裕かな”というと驚いてた。へっへっへ。50cc4ストの威力。”気ぃつけて行こう”と挨拶を交わし、ビューンと去っていった。私はR169を南下、”熊野二山”に詣って帰路に就く。(2001/02現在も二山制覇のままである)
(リッター55は嘘でした。すいません(後日計測にて判明 ツーリング時で50k程度))


和歌山県御坊市 道成寺
 今までで日帰りツーリングの最長距離である。往復330km
 R309−R24−R424−県道22号−R42−御坊市へ向かってひたすら走る。朝9時ころに出発し、到着は午後3時過ぎ。途中、和歌山のダイオキシンタウン”橋本”周辺のガソリンスタンドにて給油とオイル交換。オイル交換は、出発前にやっておくべきだった。しかし、ちょうど交換時期だったためあえなく他社のオイルに交換する。
 スタンドの兄ちゃんが”俺も昔、このバイクに乗ってたことがある。懐かしいなぁ”と言って、最安値のオイルとガソリンをを注油する。その後、普段とかなり違うエンジンフィーリングになり、”なんかおかしいなぁ”と思いながら走り続ける。
 道成寺には”安珍清姫伝説”があり、一日に数回”絵解き説法”というのを催している。それを見に行ったのだが、一人だけだったので説法を聞かせてもらえず、そのまま出てくる。しかしその直後、10人くらい入っていき、時間から計算しても”絵解き説法”を見れたのだろう。タイミングが悪かった。トホホ。せっかくここまで来たのに。
 境内には鐘楼の後があるくらいで特にこれといって見るものがなく、以外とあっさりしていた。道成寺の鐘は、今は京都のお寺に安置されているそうだ。
 道成寺の入り口のみやげ屋(大きい方)を物色中、遠くの方から”ゴロゴロゴロ”と、不吉な音が! さっさと買い物を済ませて出発しようとすると、店のおばちゃんが”ちょっと待っといたほうがいいよ。必ず土砂降りになるから”といわれ、店の中で茶をいただきながら待つことにした。時はすでに午後4時。待つことさらに30分。来た来た、土砂降りが。待っといて正解だった。”通り雨だからそのうちあがるやろ”といわれるが、なかなか雨が上がらない。結局5時過ぎまで雨宿り。
 すっかりお世話になっておきながら”道成寺せんべい”260円也で土産をすます。ごめんねおばちゃん、貧乏で...
 帰り道、一度道を間違えてとんでもないところへ出てしまう。どうやら曲がり角を間違えたらしい。Uターンし、だいぶん戻ってから正しい道へ進む。こりゃ帰ったら12時過ぎるかな?と心配しながら若干カッ飛ばしながら来た道を引き返す。途中、道の駅”紀ノ川?”(ちょっと名前忘れた)で休憩。カップヌードルを食べようと、自販機へGO。
 行きがけにもよったのだが、無惨にも自販機君は虫だらけ。虫をかき分けながらお湯を入れ、蚊と格闘しながら食す。この調子なら12時には間に合いそうだ。しかし12時を過ぎたからといって、どうってことはないが、気分的に”日帰り強行ツーリング”から外れてしまう。そう思い始めた頃からさらにエンジンが”変?”になり始める。
 なんか重い。少しの坂でも4速にしないと走らない。エンジンの発熱も異常に熱い。こりゃまずい。すでにスタンドは閉店していて、ここでトラブったら朝まで待たなければ。と思いながらスロー走行にて帰ることにする。結局日付が変わる前に無事到着。コンビニでビアを買い、のどを潤す。やってることがまるでオッサンだ。
 翌日、怪しいオイルを交換するためにドレインボルトをはずすと、最初に”真っ黒のスラッジ”が出てきた。なんかにおいも違う。ひょっとして2ストのオイルを入れられたかも? 前に自分も乗っていたって言うから信用したじゃないか!! この大うそつき!!!! CBは4ストじゃ〜〜〜!! しかしその2ストオイルの不安はたぶん当たっている。いつものオイルへ交換すると調子よくなった。その後、通常の半分の距離でオイル交換。今では問題なく走っている。
 しかし全く頑丈なエンジンだ。2ストオイルで走ること290km。橋本の”*OB*L”には気をつけろ!!(特に若い兄ちゃん)


Bike Top
SLN Top